創造主と円周率
循環することなく永遠に数字の羅列が続く円周率、この羅列の中にはどんな並びの数字も存在すると言われます。
例えば、僕の誕生日は1965年8月26日ですが、この1965826という数字は永遠に続く円周率の羅列の中に必ず存在します。
もちろん誰の誕生日もそうですし、誕生日だけでなく僕たちが思い付く数字は何でもこの円周率の羅列の中に存在します。
円周率は、全ての並びの数字を内包して完全な真円を形成します。
逆を言えば、一つでも円周率の中に存在しない数字があった場合、その円は真円にはなりません。
同じことが創造主にも言えます。
創造主の慈悲や慈愛、その御業を理解するためには、一つでも否定される創造があってはなりません。
僕たちは、創造主による創造つまり存在する全てを受け入れることで、初めて創造主の本質を知ることができます。
どんな物事も、存在したからには創造主による賜物だと信じる事が、創造主の慈悲や慈愛を理解するためには必要だという事です。
では、実際に僕たちは存在する全てを受け入れる事ができるのかというと、そんな難しい事できるわけないですね。
特に、昨今噂される闇の人間の所業など、どう考えても受け入れられるようなものではありません。
それは、僕たち人間の自然な感情であり、起きうる当然の作用です。
ただ、人類の進化というものを考えた時には事情が変わってきます。
なぜなら、僕たちより進化した存在はみな創造主の慈悲や慈愛を知っているからです。
それらを知るということは、彼らは創造された全てを受け入れる意識を既に獲得している事になります。
彼らは、どのようにして到底受け入れ難い出来事を受け入れる事ができたのでしょう。
おそらく彼らは、創造主の業に間違いはない事を信じ切ったのだと思います。
その信仰の深さが彼らを無条件の愛というものに目覚めさせ、ついには創造主の神秘を自らが体現する領域に達したのでしょう。
例をあげます。
宇宙人アミなどの本を読むとわかりますが、進化を遂げた彼らにも、彼らの観念上の悪を排除しようとした時期は存在していました。
もちろん、排除しても悪は決してなくなりません。
物事の根本的な解決を願った彼らは、悪を排除するのではなくその存在に意味を見出すマインドに舵を切ります。
悪という存在が自分たちの人生に登場したには何か理由があるに違いない、そう考える事にしたのです。
そのようにして、悪にすら意味を見出そうとした彼らは、ついに善悪の二元性を超越した上位の次元が存在する事を発見しました。
全てが創造主の御業として受け入れられるポジティブのみの世界です。
この世界の存在を知った彼らは、これまで悪と決めていた物事に別の見方を与える作業に勤しみ始めました。
そして、悪と思われていた出来事のほとんどが、社会の無関心により起きていた事実を突き止めました。
それと同時に、全く更生が不可能なただ進化を妨害する事を目的とする存在がいる事もわかりました。
このような存在は、星の住民の意識が上昇するにつれ、自然に淘汰されていきました。
そうして彼らは、存在する全てを受け入れた世界とは、慈悲と慈愛に満ちた平和な世界であるとの認識を獲得しました。
同時に、全てを創造する創造主の本質も、慈悲と慈愛に溢れるものだった事も理解しました。
さて僕たちは今、彼らのようになりたいか否かの選択を迫られています。
今回のサイクルで進化を遂げたいか、次回に持ち越すかの選択です。
これは、どちらが合っていてどちらかが間違っているという話ではありません。
なぜなら、上位の次元に存在する時間は、過去から未来に向かう線形の時間だけではないからです。
そこに到達した者にとって、どちらが早くどちらが遅いなどいう概念はありません。
全ては、ポジティブな創造主の御業の一つとして認識されます。
魂の進化に強制はありません。
それが百年かかろうが一億年かかろうが、創造主の完全性を証明するためにはその体験が必要なのです。
これから僕たちは、進化に向かう人たちのグループと、それを一旦持ち越す人たちのグループに分かれていきます。
進化に向かう人たちは、起きる全てをポジティブに捉えるため、そうでない人は彼らと一緒にいる事が苦痛となります。
その苦痛は、自然に両者の棲む領域を分けていきます。
もし、進化のためには苦痛をも受け入れたいと思う人がいたら、ネガティブに感じる物事に肯定的な意味を見出す作業を今から始めるといいでしょう。
そのためには、他の人のアイデアや見方をどんどん参考にするといいと思います。
人間はこの惑星に70億人以上います。
これだけ多くの人がいれば、どんな物事にも納得のいくポジティブな見方を教えてくれる人が必ずいます。
必要なのは、進化のためにこれまでの自分の見方を変えてみたいという意欲です。
この意欲さえ失わなければ、創造主の慈悲と慈愛に囲まれた領域に必ず到達するでしょう。
悪と思われるものは、この領域への到達を僕たちに渇望させるために存在しています。
それは、進化の道を知らせるために用意された創造主からのギフトです。
進化を求める人は、ぜひそう信じて前へ進みましょう。
特に今は、周期の終わりが近付いたために創造主のエネルギーが届きやすくなっています
以前のように、肯定的な想いを邪魔されることは少なくなっているはずです。
進化に向かわずに一旦様子を見るというのもリスペクトされる判断です。
その判断も、創造主の大調和を表現する要素の一つとなります。
大事なのは、創造主の御業の一つである自分を後悔しないよう、自分が納得することのみに自分を従わせる努力です。
この努力さえ忘れなければ、後は何も心配することはありません。
後悔のない、つまり自身を否定しない意識は、自らを創造の一部と成して、創造主の慈悲と慈愛を受け取る体験を人生に必ずもたらすでしょう。