@駅前の公園

K労省職員A「ついにワクチンの大規模接種始まったな」

K労省職員B「ああ。ただ実際にはまだそこまでの接種はできてないようだ」

A「確かに、他のチームが頑張って妨害してるからな」

B「よくやってくれてるよ、彼らは」

A「ところでお前覚えてるか?接種が任意って決まった日のこと」

B「覚えてるさ。俺とお前で政治家たちを説得したんだ。接種は任意にするべきだって」

A「あれは大変だったな。お前たちはどっちの味方なんだって言われてな」

B「そう。俺とお前で言ったんだ。そうすれば責任逃れできますよって」

A「あの時は、信じてもらうのに俺たちも相当悪党のふりをしたもんな」

B「俺なんか、お前があいつらに本当に魂売ったのかと思ったよ」

A「売るわけないだろう笑」

B「そんぐらい迫真の演技だったって事だよ」

A「でもそのおかげで、ワクチンの接種はなんとか任意ってことにできた。あとは国民がどう判断するかだな」

B「まあ、あれだけテレビでワクチンの事をやったら、なかなか気付いてはもらえないだろうけどな」

A「そう言えばお前、うちの他の部署にも俺たちみたいのがいるの知ってるか?」

B「死亡者を公表する部署だろう?」

A「あれ、どうやってやったんだ?よくあんな事をやるの許したな」

B「多分、恐怖心も煽っておかないと上の連中が満足しないとかなんとか言ったんだろう」

A「上の連中ってあれか?」

B「ああ。ただ金が入るだけじゃ満足しない闇世界のサディストたちだよ」

A「そう言えばお前知ってるか?Cのブログでいよいよ人質解放作戦が始まったって言ってるの」

B「知ってるよ。ついに来たな。そう言うって事はもう成功の道すじが見えたって事だろうからな。もはや最終フェーズと言って間違いないだろう」

A「ただお前、本当に人質が無事に解放されると思うか?」

B「ああ。でなければこれから人質を救出しますみたいな事、公に言わないだろう」

A「確かに、人質救出チームにはとんでもないテクノロジーがあるって言うからな」

B「壁を透明化するってやつだろ?」

A「ああ。あの技術を使って人質を救い出すつもりだろうが、しかし人質の人たちはちゃんとこっちの言う通りにしてくれるのか?だいぶ奴らの虐待で参ってるんだろう?」

B「そこが問題だ。Cのブログでもその支援をするよう呼びかけている 

A「瞑想…か?」

B「そうだ。集団瞑想の力で、近いうちに何かが起きるって彼らに知らせておくんだ」

A「そう言えば、ブログではピンク色の光を人質たちに送るようにって指示が出てたな」

B「ああ。セントラルサンからの命の光だ。彼らはそんなエネルギー久しく受けたことがないだろうからな。少しでも変化に気付いてほしいって事じゃないか」

A「しかしいよいよだな」

B「ああ、いよいよだ」

A「まさか生きてる間にこんな日が来るとはな」

B「全くだ」

A「お前、今日はこのあとどうするんだ?」

B「そうだなあ…帰って瞑想でもするか」

A「人質が全員無事に救われるように、だな?」

B「ああ。そうだ」

A「じゃあ俺もそうするかな」

B「それじゃな」

A「ああ。また明日な」
 
 
この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは 一切関係ありません。